ハーメルンのバイオリン弾き   用語集

 

 

 

愛の火ダルマ #35〜

 スフォルツェンドで売り出されているという、ライエルのイメージソングCD。

アタージュ #19〜

 スフォルツェンド公国の南方に位置する地方都市。

アトラス #41〜

 コルネットの唱えた呪文に登場した地神。詳細は不明。

アホーうさぎ #36〜

 たまに出現し、木の上でアホ―アホーと鳴くウサギ。

アホーネズミ #46〜

 たまに出現し、木の上でアホちゅーと鳴くネズミ。

アランフェルス #68〜

 コルネットに飼われているコウモリ。散々怖い思いをした挙句、生き血を取られて魔物変身薬の材料にされてしまう。

揺光氷星剣(アルカイド) #113〜

 ギータが所有している魔剣の一つ。刃風が触れたものを凍らせ、水晶と化す。

アルマンド王国 #40〜

 サイザーに滅ぼされた国の一つ。それなりに武力で名の通った国だった模様。

アレグロ #18〜

 フィーネ山脈付近にある地方都市。

アンセム #52〜

 かつてミュージィ大陸の南に存在した、小さな田舎町。ライエルの故郷であり、ハーメルもパンドラと共に幼い頃に町外れに住んでいた。しかし10年前、ハーメルの居場所を知ったベースが冥法軍を率いて襲来。ベースの蹂躙とハーメルの暴走で町民は全滅し、今では完全に廃墟と化している。

アンダンティーノ王国 #111〜

 シュテーク王の統治する国。詳細不明。

出雲守 #119〜

 鞨鼓龍将軍が愛用していた、魔を滅する力を持つ神剣。

威風堂々 #25〜

 エルガーが20世紀初頭に5曲まで作曲した、管弦楽のための行進曲集。後に未完成の6曲目が見つかり、アンソニー・ペインが補筆完成させている。

ヴァイオリン協奏曲ニ長調 #3〜

 ベートーヴェンが1806年に作曲した、ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲。親友のシュテファンをはじめ実の家族よりも親しくしていた、ブロイニング家の母子へ捧げた曲である。

超獣王(ウォーリア・キング) #7〜

 超獣軍を率いる魔界軍王の一人。遙かな昔からギータがその任に就いている。

ヴォルガの舟歌 #109〜

 古き強き逞しいロシアの船乗りたちを讃える、ロシアの民謡。勇敢な船乗りたちが危険を顧みず荒ぶる大海原に出航していく、正に男の生き様を表現している。

海 #50〜

 ドビュッシーが1905年に作曲した管弦楽曲で、美しき海の情景を優雅かつ繊細甘美に現した標題音楽。管弦楽のための3つの交響的素描という副題がついており、交響詩とも呼ばれる。

運命 #57〜

 ベートーヴェンが1808年に完成させた、彼自身の生涯をモチーフにしたとされる名交響曲。正式名称は交響曲第5番ハ短調作品67。

エアシュテルベント大陸 #19〜

 ミュージィ大陸の北に位置する、ハーメルンに二番目に近い大陸。魔族の支配力が強く、絶望の大陸と呼ばれている。大地は黒く空は灰色で北風が吹き荒び、鳥も通わないといわれている。

英雄 #69〜

 1804年にベートーヴェンが完成させた、フランス躍進の英雄ナポレオンを主題として作られた曲。正式名称は交響曲ぢ3番変ホ長調。イタリア語の原題であるエロイカとも称され、誇り高い英雄が人々のために戦う様を表現している。

エクルヴィス #13〜

 フランス語でザリガニを意味する、綺麗な水で育てられた食用のザリガニ。代表的な高級食材。

エコセーズ王国 #99〜

 カストラート王の統治する国。詳細不明。

王虎大隊 #83〜

 グスレが軍団長として率いている、超獣軍最強の精鋭部隊。構成員は全員が虎の魔族で、第一次スフォルツェンド大戦でも多大な成果を上げたエリート集団。ギータの命でダル・セーニョへ出向き伝説の宝剣のルビー捜索を行っていたが、キレたヴォーカルにあっという間に滅ぼされてしまった。

黄金のピアノ #6〜

 ライエルがいつも背負っている神器で、魔曲を操る事が出来る純金のピアノ。反射効率が異常に高く高度で純粋な音質が表現でき、絶対に切れない弦で奏でられる音色は例えようもなく美しいが、500kgもの重さがあるため常人では持ち上げる事すら不可能。ライエルなりに大事にはしているのだが、頭に血が上るとケンカ相手に投げつける事もある。完全防水仕様であり、水深100mでも演奏可能らしい。

王女でルンバ #35〜

 スフォルツェンドで売り出されているという、フルートのイメージソングCD。

オクターブ連邦 #99〜

 キー王子の父が統治していると思われる、七百師団を擁する連邦国。

おながリス #100〜

 警戒心が強く、人には懐かないと言われるリス。

女売り屋 #3〜

 文字通り人身売買を行っている店。正しい商い・明るい商法・明朗会計がモットーらしい。

皇帝の十字架(カイゼル・クロイツ) #56〜

 冥法王ベース専用の、十字架型をした巨大戦艦。航空母艦・黒い墓標(ブレイブメーカ)とも。

ガイアルド帝国 #99〜

 ミロンガ王の統治する、神凰騎兵団を擁する国。

カヴァレリア・ルスティカーナ #12〜

 マスカーニが1890年に完成させた、ジョヴァンニ・ヴェルガの戯曲に基づく1幕物のオペラ楽曲。シチリアの山間部を舞台に、貧しい人々の暮らしや三角関係の縺れから起こる決闘・殺人を描く。

火刑台上のジャンヌ・ダルク #57〜

 1935年にオネゲルが作曲した、ジャンヌの火刑を主題とした劇的オラトリオ。

ガルーダ #124〜

 インド神話に登場する、炎のように光り輝き熱を発する神鳥。

歓喜の頌歌 #123〜

 シラーが1786年に作り上げた、歓喜と人類愛と平和を主題とする詩。「歓喜の歌」、もしくは「歓喜に寄せて」とも。第九第四幕の歌詞として知られるが、実はベートーヴェンがこの詩に感動し曲を付けようと思い立ったのが始まりである。

巨人 #30〜

 1888年にマーラーが作曲した最初の交響曲で、正式名は交響曲第一番ニ長調。標題の由来は、マーラーの愛読書だったジャン・パウルの小説から。

巨大ミミズ #5〜

 山中にいる大きなミミズ。煮込むと肉汁が出て結構な珍味だが、中には猛毒を持つ種類もいるので食べるのは避ける方が無難。

飢狼の剣 #28〜

 ギータが所有している魔剣の一つ。刀身が獰猛な狼になっており、放っておくと狂暴化して暴れ出し人魔問わず喰い殺す。更に剣としての切れ味も十分すぎる程で、その斬撃は城すらも軽く両断する。

空援武士団 #119〜

 陵王国に存在する、ペガサスを駆る騎士たちの兵団。鞨鼓龍将軍とその弟が率いている。

グラビート・ブーメラン #外伝5〜

 グラビートが持っている、厚さ30cmの鉄板を貫き岩をも切り裂くブーメラン。狙った獲物は必ず仕留めるというが、真偽の程は怪しい。

クレッシェンド街道 #48〜

 フォルテ大陸の西端付近にあると思われる、スラー国内の街道。

グローリアー大帝国 #99〜

 グロッケン=シュブール大帝の統治する、列国最強を謳う帝国。古より精霊レプトンと契約し、精霊と妖精の神大な加護を以て魔族の侵攻を退けて来た国家。

軽騎兵序曲 #5〜

 スッペの作曲したオペレッタの一つ。軽くてしなやかな軽騎兵の動きを表現した有名な曲。

幻竜軍 #10〜

 幻竜王ドラムと副官スティックスが統率している、魔族最強の眷属といわれる竜魔族の軍団。魔族一の破壊力を有し、竜王船団の力もあって魔界軍最強とも噂されている。

交響曲第九番ニ短調作品125 #123〜

 ベートーヴェンが1824年に初稿を完成させた、彼の最後の交響曲にしてロマン派音楽の道標となった記念碑的大作。通称「第九」。歌詞はシラーの「歓喜に寄せて」が用いられる。

皇帝 #7〜

 ベートーヴェンが1809年に完成させた、3楽章から成るピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73。甘美で繊細かつ力強い旋律で、ルドルフ大公に捧げられた名曲。この曲を聴いた者は、命令を遵守する兵士のごとく演奏者に忠実な操り人形と化す。

ゴッド・オリハルコン #128〜

 パンドラの大便器・超特大サイズの材料で、地球上で最も硬いと言われる物質。

時空転送神聖門(ゴッド・ブレス・ゲート) #124〜

 術者の巨大な法力で時空を開き、世界各所と目的地を一つの扉で繋いで大勢を一瞬で導く最大高等魔法。扉は巨大な女神像と無数の天使像で構成され、全員が通り終えると扉は締まり像も消滅する。呪文は「聞け大いなる守護王神よ、天空に君臨する壮麗なる聖女よ。魂の祭壇より降臨し、我が声を鍵となし、時空の聖門を開きたまえ。万民のため祖国のため大地のため困難を乗り越え、栄光へ向かう勇敢なる者たちを、決戦の大地へ導きたまえ。我が願い、天までとどけ。聖母よ、栄光へ向かう勇敢なる者たちのために、あなたの慈愛を運ばせてください。私をあなたが平和をもたらす手段にお使いください。我が願いを我が叫びを、聞きとどけてください。我ら人類に、希望と栄光の光を。」。

子守歌 #1〜

 シューベルトが1814年に発表した独唱曲。母親の優美さと愛しい我が子への愛情が、自然な音の動きで見事に表現されている。

コラール山 #39〜

 スラーの山間部に存在する、パンドラの箱が安置されている山。

コルドベルグ #100〜

 リュートが出陣していた戦場。詳細は不明。

サントゥール国 #124〜

 屈強な鉄騎兵隊を擁する国。世界会議に王が参加していたと思われるが、詳細は不明。

斬魔人刀ギョレウス

 ギータが所有している魔剣の一つ。

ジーグ #21〜

 妖鳳軍の擁する巨大戦艦で、制空攻略軍の主力となる重戦艦。その数は50隻まで確認されている。

獅子奮迅斬(シーザー・スラッシュ) #9〜

 ダル・セーニョ王家に伝わる秘伝の剣技で、トロンやシュリンクス国王が得意とする必殺技。並の魔族なら抵抗すらさせないまま絶命させることができ、軍王クラスでも無傷では済まない。なおシュリンクス国王は二刀で繰り出す双剛刃を得意としており、その破壊力は倍以上になっていると思われる。

G線上のアリア #14〜

 バッハの管弦楽組曲第3番BWV1068第2楽章アリアの、ウィルヘルミによるピアノ伴奏つきヴァイオリン独奏のための編曲版の通称。1871年に作られた。ニ長調からハ長調に変調されていて、ヴァイオリンのG線のみで演奏できる事が名の由来になっている。

地界 #27〜

 標的の周囲に法力で円形の結界を張り、パンドラの箱同様に周辺の魔族ごと吸い込む高等封印魔法。結界を張った時点で標的は動けなくなり、一度吸い込まれれば二度と這い上がる事は出来ない。ただし非常に難度も高く、成功率は低い。故に術の発動は不完全になる事が多く、強力な魔族なら脱出も可能となる。呪文の内容は、「大地神ガイアよ、ジ・アーディ・ス、ユー・ター・シス、我が声に応え古の力を示せ。大いなる力、創力を以ちてアラムの地へ還れ」。

地獄の餓鬼玉 #68〜

 一度喰らいついたら最後、何でも貪り食ってしまう餓鬼玉を召喚する魔法。

死と乙女 #98〜

 シューベルトが1817年に作曲した、病の床に臥す乙女と死神の対話を描いた歌曲。ピアノの貴公子と呼ばれたリストが、「実際まさにこのようにして乙女は天へ昇っていくのだ」と讃美している。

死の竪琴 #外伝5〜

 オリンが勇者だった頃に持っていた、音色を聞いた魔物を確実に死なせる魔器。オリンはこれしか装備できなかったらしい。

死の舞踏 #58〜

 サン=サーンスが1872年に歌曲として作曲し、1874年に管弦楽曲として纏められた交響詩。サン=サーンスの作った4つの交響詩の中で、最も有名な作品。午前0時に骸骨たちが現れて踊り出し、夜明けになって墓へ逃げ帰った事で静寂が訪れるまでを描写的に描く。

死の牢 #126〜

 ハーメルンに存在する、魔族が捕らえた人間たちが収監されている牢獄。世界中から集められた人間が常に虐待され、喘ぎ苦しみ絶望の淵で死を迎える場所。

聖魔炎滅(ジャスティス) #104〜

 円法陣型の剣を翳し、破邪滅殺の呪と共に多数の敵をメギドの炎で同時攻撃する高等魔法。第一次スフォルツェンド大戦において、無数の竜王船団を一気に叩き落として見せた。

受難曲 #39〜

 新約聖書の4つの福音書に基づき、キリストの受難を描いた音楽の総称。罪を背負い十字架に磔にされた聖人の、罪を憐れみ嘆き悲しむ曲である。

主よ、人の望みの喜びよ #外伝1〜

 バッハが1723年に作曲した、「心と口と行いと生活で」BWV147の第6曲と第10曲に登場するコラール。主の母マリア訪問の祝日のために作られた、人の望み・喜び・尊さを表現する美しい曲。

ジュリアン #107〜

 スフォルツェンド公国内にあると思われるスナック。ヘルベルトは生前ここのママに浮気していた(ちーさんと呼ばれていた)が、ママの方は女王と離婚したら考えると素っ気なかった。

神凰騎兵団 #125〜

 ガイアルド帝国に存在する、鳳凰のような神鳥を駆る騎士たちの兵団。

神器 #19〜

 パンドラの箱や鍵のように、神や天使の力をもって作られたモノの総称。

真実の鏡 #23〜

 スフォルツェンド王家に伝わる、過去にあった出来事を嘘偽りなく映し出す鏡。

スエル国 #125〜

 屈強の戦闘大隊を擁する国。世界会議に王が参加していたと思われるが、詳細は不明。

スコア民国 #47〜

 ミュージィ大陸の北部、スフォルツェンドの北に位置する小さな王国。古くからスフォルツェンドとは友好関係にある上、その加護により魔族の支配が弱い地域の一つ。オル・ゴールの策でハーメルが暴走し一時は彼らを迫害しかけるが、フルートの命を懸けた働きを認め国を挙げて支援する事となる。

スタカット村 #2〜

 ミュージィ大陸南端(ヨーロッパ山間部)に存在する、小さく貧しい村。近隣の古城にチューバ一味が住み着き、ほとほと困り果てている。生後間もないフルートはパンドラの箱の鍵と共にここの村長に拾われ、暖かい村民たちに大事に育てられていた。

精霊武闘(スピリット・アーツ) #99〜

 精霊の力を借りて戦う闘法。グローリアー師団のメンバーは、全員がこれの使い手と思われる。妖精との相性で威力が変化するらしい。

スフォルツェンド公国 #14〜

 ミュージィ大陸中央に位置する世界最大の城塞国家で、ホルン女王が治める魔法大国。ダル・セーニョ王国の守護の下、魔族の侵攻に対抗している人類最後の希望の地で、国民たちは平和で自由で豊かな生活を保障されている。東の大国スラーとは友好関係にあり、パンドラの箱の鍵の管理を担っている。生来回復魔法を授かる王族の女性が代々即位する決まりになっており(額の十字架が王の証)、慈母の血筋によるものか優れた人格者が多いという(夫は国内の皇族で最強の法力を持つ者が選ばれる)。寿命も200年と一般的な人類より長いものの、寿命を削る回復魔法の使用により天寿を全うできた者はいないと思われる。ちなみに王族の男性は強い法力を授かり、魔法兵団を率いる大神官となる事が多い。なお王家の血族の背中には、聖者の証として紋章ともいえる十字架型の痣がある。

スフォルツェンド城 #14〜

 スフォルツェンド公国の中央に位置する、巨大な女王の居城。

スフォルツェンド聖十字軍王家親衛隊 #131〜

 スフォルツェンド魔法兵団の中でも、王家の守護を生業とする最強の特殊部隊。隊長のサックスをはじめ十人全員がクラーリィの幼馴染であり、幼少時よりリュートを心から慕っていた。一人一人が兵士千人に匹敵する法力の持ち主で、各々が守護鬼神を従える選りすぐりの精鋭である。最終決戦時は国の警護を任されていたが、ベースに挑みリュートを救おうというクラーリィが気掛かりで参戦する。名前が判明しているメンバーは、ソプラ、ニッシモ、ティン、マリー、テーパー、リード。

スフォルツェンド魔法兵団 #22〜

 スフォルツェンド公国の主戦力で、大神官を隊長とする十万騎もの大兵団。兵士は錫杖に、神官はイヤリングに各々の法力を貯め込んでおり、いざという時の切り札に用いる。砲兵大隊を含む正確な部隊数や師団数は不明だが、少なくとも第74部隊や第590師団までは存在する模様。中でも第3魔法兵団はスフォルツェンドを代表する最強精鋭部隊であり、15年前の時点でも5万もの戦力を有している。ちなみに兵を育成する魔法学校が存在し、かつてのホルンやクラーリィ、聖十字軍王家親衛隊にハープも在籍していた。生活に関わる全ての施設が揃っていて、独自の法律や自治権までも有するほか、資料室には世界中のありとあらゆる書物・古文書・研究書が揃っている。

スラー共和国 #35〜

 フォルテ大陸に存在する世界最大の軍事国家で、シターン王が治める機械大国。スフォルツェンドからは海を挟んで3千kmほどの距離があるが、古くから友好関係にありパンドラの箱の管理を担っている。独自の機械文明の発達により、無数の砲台を備えた大要塞群に加え、無敵不敗を誇る人馬騎兵隊や重火力を持つ鉄巨兵隊をも有している。

スラー聖鬼軍 #38〜

 シターン王とユーフォニア王妃の子供達で結成された、パンドラの箱の守護を任されている精鋭たち。メンバーは長兄コキュウ、次兄ガイタ、三男ゴーン、長女リラ、末弟ショウの5名。かつて冥法軍の精鋭がスラーに攻めて来た時、リュートと共闘した事がある。

聖界結界縛 #32〜

 標的を中心に大人数で巨大な円陣を張り、法力を以て動きを封じる結界と成す術。並の魔族なら指一本動かせなくなると思われるが、本性を現したドラムには通じなかった。

聖なるカブトムシ #82〜

 スフォルツェンドの森に棲息していると思われる、普通より角が二本多いカブトムシ。何故か最終決戦時、ハーメルンに現れてハーメルたちに加勢(?)する。

聖杯 #106〜

 魔族に魔力を供給し、寿命を延ばす効能を持つものの総称。それは聖者や法力の強い人間、上級魔族や神獣等の強い魔力や生命力を持つ者たちの、生き血や生命エネルギーを指す(一般の人間や魔族でも、数え切れないほど大勢であれば多少の足しにはなる)。また人間の場合は肉体そのものもそう呼ぶことがあり、上級魔族が魂を抜き反魂の法で操り人形とする(その過程を聖杯の儀と呼ぶ)。なお自身の血を分けた肉親も該当し、魂を同じくしている分格別に良いとされる。

精霊の踊り #12〜

 グルックが1762年に作曲したオペラ楽曲。3幕からなるオペラ・オルフェオとエウリディーチェにおいて、第2幕第2場で天国の野原で精霊たちが踊る場面で演奏される。これを魔曲として奏でれば、雪の竜・水の竜・土の竜・火の鳥などを使役することができる。

精霊の調べ #43〜

 精霊たちの口遊む詩の事かと思われるが、詳細は不明。ライエルはこれを聞いて嫌な予感がし、サイザーの危機に駆け付ける事が出来た。サイザーが反魂の法で魔に染まった際も、遠方にいながら経緯はすべて把握していた。

世界会議 #99〜

 スフォルツェンド公国主催で行われた、世界各国の首脳が集まって魔族対策を話し合う会議。

センザ #48〜

 ミュージィ大陸北西部に存在する、スフォルツェンドとダル・セーニョに挟まれた国。スフォルツェンドの加護があるため、魔族の支配が弱い地域の一つ。

銀の雷の聖槍(セント・ニュルンベルク・スピア) #20〜

 ワルキューレズの主要武器。詳細は不明。

第一次スフォルツェンド大戦 #83〜

 15年前にベース率いる魔族全軍によって引き起こされた、スフォルツェンド公国における人間と魔族軍の戦争。この戦いでリュートは破れてベースの手に落ち、フルートも結果的に孤児となってしまった。

第54代D・S王子トロン・ボーン王者への道 #120〜

 トロンがいつも持ち歩いている、分厚い日記。

大序曲≪1812年≫ #31〜

 チャイコフスキーが1880年に作曲した、ナポレオンのロシア遠征を打ち破ったロシア軍を讃える演奏会用序曲。正式名称は序曲『1812年』変ホ長調作品49。奇跡的且つ歴史的勝利の感動を曲にしたものであり、曲を聞いた者の意気を昂揚させ能力を最大限に引き出す。

大地の歌 #2〜

 母と同じく心臓病を患い人生を常に死と戦っていたマーラーが、1908年に作曲した最後の交響曲。この曲を聴いた者は、生涯で最も心に残る場面を思い出すという。

第二次スフォルツェンド大戦 #24〜

 ベースの命を受けたドラムとギータによって引き起こされた、スフォルツェンド公国における人間と魔族軍の戦争。ホルン女王の予言では、侵攻してくる魔族軍は千億の絶望と呼称されていた。

ダル・セーニョ王国 #9〜

 ミュージィ大陸北端に位置する、シュリンクス王の治める剣技の国。スフォルツェンドの守護国として、長らく魔族の侵攻を防いでいた。大地の神に忠誠を誓った義に厚く無敵の剣術を誇る、二千名もの屈強な王宮騎士団を有していたものの、魔界軍の総攻撃を受けトロンとサイザーに救われた騎士団長を残して全滅してしまった。

ダル・セーニョはつらいよ #35〜

 スフォルツェンドで売り出されているという、トロンのイメージソングCD。

タンホイザー #115〜

 ワーグナーが1845年に完成させた、全3幕で構成されるオペラ。正式名はタンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦。吟遊詩人タンホイザーは愛欲神ヴェーヌスに騙されて苦しみ、遂には教皇に破門を言い渡される。しかし恋人エリーザベトが彼のために命を懸けて祈り続け死亡し、彼自身も恋人の亡骸に寄り添いながら息を引き取った事で、教皇が特赦を齎すという物語である。

地陣天風光 #22〜

 掌に小さな魔法陣を発生させ、敵に接触すると同時に爆発を引き起こす爆熱魔法。

超重皇剣 #28〜

 ギータが所有している魔剣の一つ。重力を制御する能力を持ち、敵に多大な荷重を掛けて押し潰す。

超獣軍 #10〜

 超獣王ギータと副官チェロが統率している、魔界軍の中でも最大の兵員数を誇る獣魔族の軍団。

超特大バイオリン #1〜

 ハーメルがいつも持ち歩いている、魔曲を操る事ができる魔器。ビオラといっても差し支えない大きさのため、普通サイズのバイオリンのような弾き方は非常に困難。元はパンドラが使っていたものを、形見として大事にしている(殴打用の武器にするなど粗雑な扱いも度々見られるので、非常に疑わしくはあるが)。色々な想いを注ぎ込む弾き手の実力次第で、幾らでも力を発揮する。耐水性に乏しく雨の日には弾けないという弱点があったが、オリンの改造後は大気圏突入中でも弾けるほど頑丈になった。また後に「ド」の音でドリルになり地中を掘り進み、「レ」の音でレーザービームが射出され、「ミ」の音でミサイルが大量に発射され、「シ」の音でジェット噴射が起動するように更なる改造が施される。特にジェット噴射は高温で何万度にも達した原子を電離して噴射するプラズマジェットであり、通常のジェットエンジンの何倍もの出力となっている。よって宇宙空間でも使用可能であり、10tの機体を静止衛星軌道上まで押し上げるほどの底力を持つ。

土ん中ブルース #35〜

 スフォルツェンドで売り出されているという、オーボウのイメージソングCD。

剣の舞 #30〜

 ハチャトゥリアンが1942年に作曲した、バレエ・ガイーヌの最終幕で用いられる楽曲。クルド人が剣を持って舞う戦いの踊りを表現している。

ディベルティメント公国 #99〜

 アウロス公帝の統治する国。詳細不明。

デクレッシェンド王国 #130〜

 かつてリュートが存命の頃、魔族を撃退して守ったという国。詳細不明。

テヌート #4〜

 スタカット村北方に位置する山間の町。本来は活気のある立派な町だったが、バスーンに支配されてからは町も人々の心もサビれ荒んでしまっている。

天使の横笛 #7〜

 サイザーが武器としている、魔曲を操る事ができる巨大な横笛。「SIZER」とロゴの入った大鎌が付いており、その切れ味は抜群。

伝説の宝剣 #65〜

 オリンが桃カンを食べたくて発明した、文字通りこの世に斬れぬものの無い剣。ただしそのためには柄のルビーに聖なる魂が入っていなければならず(例外として、魂が斬るのを拒む場合もある)、空の状態では紙一枚斬れない鈍らに過ぎない。桃缶程度なら聖なるカブトムシの魂で充分に斬れるが、パンドラの箱のような特殊なものを斬るには神か天使レベルの魂が必要となる。オリンが目的を果たしてからどのような経緯を辿ったかは不明だが、剣技の国として有名だったダル・セーニョに最重要機密として伝わっていた模様。ルビーは国王が代々肌身離さず守護し、刀身も詳細は不明だが厳重に管理されていたものと思われる。後に刀身はギータに奪われていたことが分かり、ルビーもヴォーカルの手でシュリンクス王の骸から奪い去られてしまう。なお刀身は如何なる物理的攻撃にも傷一つ付かない、非常に頑強な金属で作られている。

天輪 #26〜

 数ある光撃魔法の中でも、最大級の攻撃力を誇る呪文。それだけに法力の消費も甚大であり、使える者は少ない。その威力は頑強な幻竜軍魔族を数百纏めて吹き飛ばし、山にすら穴を穿つほど。呪文は「天空に君臨せし雷帝よ!紫光の刃となりて闇をうちはらえ!」。

ドナドナ #58〜

 1938年に作られたイディッシュ語の歌で、牧場から市場へ売られていく子牛の様を表現した曲。作曲はショロム・セクンダ、作詞はアーロン・ゼイトリン。

幻竜王(ドラゴン・キング) #7〜

 幻竜軍を率いる魔界軍王の一人。遙かな昔からドラムがその任に就いている。

トルベール共和国 #140〜

 ケストラーの全世界攻撃により、壊滅してしまった国の一つ。詳細不明。

ドレント大陸 #19〜

 人間界で最北に位置する、ハーメルンの存在する大陸。完全に魔族の支配する土地であり、魔の大陸と呼ばれている。

トロイ・メライ #46〜

 シューマンが1838年に作曲した、「子供の情景」作品15の第7曲。夢を意味し母が子に子守唄を聞かせるような曲で、パンドラがよく弾いていた。

ニーベルングの指輪 #20〜

 ワーグナーが1848〜1874年にかけて作曲した楽劇で、序夜と3日間のための舞台祝典劇。上演に約15日間を要する長大な4部作で、実質的に音楽史上最大規模の作品。

ハーメルン #7〜

 ドレント大陸に存在する、魔族による魔族のためだけの国。通称北の都。ケストラー配下の魔族たちはここを拠点に、人間界各地へ侵攻の魔手を伸ばしている。また多くの人間たちが囚われており、その全員が圧倒的な絶望から一切の感情を失ってしまっている。

バイオリン演奏≪あやつり人形ヴァージョン≫ #3〜

 人の心情に共感する繊細な曲を演奏し、その者の中に眠る潜在意識を増幅させ増大した感情を力に変える技。影響された者は攻撃的な性格になり通常の何百倍もの力を発揮できるが、同じ人間が2回以上これをやると死ぬより辛い地獄の筋肉痛と共に寿命が3年ずつ擦り減っていく。

白鳥の湖 #6〜

 1876年にチャイコフスキーが完成させたバレエ音楽で、3大バレエの一つ。

バディネリ #49〜

 フォルテ大陸西端にある、スラーの港町。

パトラッシュ #46〜

 画家を夢見る少年ネロの飼い犬で、黄色の毛並みと立ち耳の大型犬。

花のワルツ #4〜

 3大バレエ組曲の一つ、くるみ割り人形の第2幕第13曲ニ長調4分の3拍子。全曲中最も華やかで規模の大きいワルツであり、花の美しさ素晴らしさを見事に表現している。

バルトーク戦線 #外伝5〜

 グラビートとクジラ将軍が出会い、共に戦ったという戦争。詳細は不明。

反魂の法 #93〜

 魔族が己の命を分けて擬似魂を作り出し、魂を抜いた生物に埋め込む事で蘇生させる魔法。しかし魂が当人の物でない以上生前の記憶や感情は無く、術者の邪悪性のみが投影された心の無い人形と成り果てる。高い魔力を持つ魔族にのみ可能な、極めて性質の悪い邪悪な魔法である。

パンドラのおまる #31〜

 オリンがパンドラの箱の代わりとして用意した、魔族を封じる神器の一つ。

パンドラのクーラー #26〜

 オリンがパンドラの箱の代わりとして用意した、魔族を封じる神器の一つ。

パンドラの洗濯機荒潮くんファジー付き #26〜

 オリンがパンドラの箱の代わりとして用意した、魔族を封じる神器の一つ。通常の洗濯にも使えるところがミソ。なお吸い込み量が限界を迎えると、満タンのランプが点灯する。

パンドラの扇風機 #26〜

 オリンがパンドラの箱の代わりとして用意した、魔族を封じる神器の一つ。

パンドラの大便器・超特大サイズ #128〜

 オリンが最終決戦時に用意してきた、魔族を封じる神器。ゴッド・オリハルコン製で、ガンダムが座れる程に巨大。パンドラの便器の一千倍のパワーで魔族を吸収・封印するが、勢い余って人間も少し吸い込んでしまう欠陥品。

パンドラの電子レンジ #26〜

 オリンがパンドラの箱の代わりとして用意した、魔族を封じる神器の一つ。

パンドラの箱 #1〜

 オリンが神の命で作り上げた神器で、魔族を封じ吸収する能力を持つ掌サイズの箱。天使や神もしくはその血を引く聖者にしか使用できず、一度使うと一年は使用できなくなる。500年前はオリン自身が使用して魔族を封じたが、400年が経ち綻びが生じたためオーボウやベースを始めとする少数の魔族が脱出。しばらくしてケストラーも肉体の一部を切り離して外出し、自ら箱をオーボウが身を寄せているパンドラの元へ持って行った。巧みな策略と誘導でパンドラに箱を開けさせるも、オーボウの機転でケストラーだけは再び封印される。以後の経緯は不明だが、十字架の形をした鍵はスフォルツェンドで、本体はスラーでそれぞれ保管されていた。ところが双方共に魔族の襲撃を受けて箱と鍵は魔族の手に渡り、紆余曲折を経て遂にケストラーが解放されてしまう。用済みとなった箱がどうなったのかは不明だが、後にオリンの手で新たに箱が用意された。こちらは何千年経っても綻び一つ発生しないという逸品であり、スフォルツェンド王族であるフルートにも使用可能。ちなみに鍵は箱と共にあろうとするためか、箱がある方角に反応する性質がある。なお封じられた魔族を解放する時と封じる時では、鍵を錠に入れる向きが逆になる模様。

パンドラのBS機能内蔵テレビ #26〜

 オリンがパンドラの箱の代わりとして用意した、魔族を封じる神器の一つ。

パンドラのビデオ #26〜

 オリンがパンドラの箱の代わりとして用意した、魔族を封じる神器の一つ。

パンドラの便器 #26〜

 オリンがパンドラの箱の代わりとして用意した、魔族を封じる神器の一つ。洋式でトイレットペーパー要らず、ウォシュレット付きの一品。

パンドラの冷蔵庫 #26〜

 オリンがパンドラの箱の代わりとして用意した、魔族を封じる神器の一つ。

ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23 #72〜

 1875年にチャイコフスキーが完成させた、始めて作曲したピアノ協奏曲。恩師であり友人でもあるニコライに刺激を受け、他ならぬ彼へ贈呈するために作られた。

緋炎 #134〜

 ギータが所有している、刀身から炎を発する妖刀。

ビオローネ #140〜

 ケストラーの全世界攻撃により、壊滅してしまった国の一つ。詳細不明。

火の鳥 #27〜

 ストラヴィンスキーが1910年に発表した、ロシアの民話に基づく1幕2場のバレエ音楽。

火祭りの踊り #30〜

 ファリャが1916年に作曲した、バレエ「恋は魔術師」の曲中に存在する一曲。

氷槍剣 #28〜

 ギータが所有している魔剣の一つ。刀身から鋭い氷の槍を瞬時に生み出し、敵を貫き殺す。

氷縛結界 #32〜

 標的を中心に強固な結界を張り、無数の氷槍で標的を刺し貫いて動きを止める高等呪文。敵を氷柱に閉じ込める事も可能。呪文は「凍てつく幽界の女王よ、我が使者となり氷の鎖にて捕縛せよ!」。

飛竜氷河 #118〜

 スフォルツェンド魔法兵団に伝わっている、法力を用いた攻撃の型の一つ。呪文は「天地須らく東方護りし蒼竜の御霊よ、今我に宿りて昇現せん。行雲竜躍」。

ビルエット国 #125〜

 魔法に特化していると思われる、魔戦大隊を擁する国。世界会議に王が参加していたと思われるが、詳細は不明。

フィーネ山脈 #10〜

 ミュージィ大陸南方に位置する、かつて南北を結ぶ貿易路として栄えた山脈。今ではマウス・ピースの根城になっており、山を越えようとした者が何百人も殺されている。

フィンランディア #15〜

 シベリウスが1899年に作曲し、1900年に改訂された交響詩。シベリウスの作品の中で最も知名度が高く、フィンランド第2の国歌とも言われる。大国ロシアの弾圧に対抗するために、フィンランド人の精神と愛国心に訴えかけた勇気と魂の名曲。その効果は絶大で、帝政ロシアがこの曲を演奏禁止処分にしたほど。

フーネブレ大陸 #19〜

 ハーメルンのほぼ真西に位置する、ハーメルンに最も近い大陸。魔族の影響力が非常に強く、死の大陸と呼ばれている。

フェルマータ山 #8〜

 フィーネ山脈南方に位置すると思われる山。木霊タイプの魔物が巣食っている。

フォルテ大陸 #19〜

 ミュージィ大陸の東に位置する、スラー共和国などを擁する東の大陸。

フォルラータ #42〜

 サイザーに滅ぼされた国の一つ。西北の精鋭と呼ばれていた。

餓哭喰噛嚥魂(ブラッディ・デス・イーター) #9〜

 冥界の使徒たちに鬼哭門を開かせ、六道の地より餓鬼魂を召喚する高等召喚魔法。地面が巨大な化け物の口となり、一気に標的を噛み殺す(遺体は地下に残される)。3世紀も前に伝承が絶えてしまっていた魔法だが、15年前にリュートが文献から容易く再現した。

ブレー #外伝3〜

 かつてライエルが立ち寄った地方都市で、ファイフが住んでいる町。

プロムナード #40〜

 サイザーが6歳の頃、ベースの命令で滅ぼさせられた小国。

冥法王(ヘルキング) #7〜

 冥法軍を率いる魔界軍王の一人。遙かな昔からベースがその任に就いている。

ベルサイゆ #35〜

 スフォルツェンド北東の町にある寿司屋。コルネットが占って出現した竜巻で、店舗が崩壊してしまう。

冥刻六茫陣(ヘルズ・スタンプ) #65〜

 ハーメルンそのものを崩壊させかけたケストラーの胎動を鎮めるべく、ベースが放った強力な結界魔法。

冥刻屍鎖封陣(ヘル・ファントムズ・ジェイル) #122〜

 ベースが叛逆したオーボウに使用した、強力な鉄鎖封印結界魔法。冥界の魔物が標的に噛み付いて太い鎖に変化し、動きを完全に封じる。更に魔力を10分の1にする鉄球が付く上、魔力を吸い取る副次効果もある。鉄球を複数付ける事も可能だが、その時の魔力封じが足し算になるのか相乗されるのかは不明。

ヘンデルのアリア 合奏協奏曲作品6−12 #外伝1〜

 ヘンデルが1739年に作曲した、数ある管弦楽曲の一つ。

鳳凰千破 #41〜

 体を高速回転させて竜巻を巻き起こし、中にいる者を容赦なく引き裂く大技。

妖鳳王(ホークキング) #7〜

 妖鳳軍を率いる魔界軍王の一人。かつてはオーボウがその任に就いていたが、彼の裏切り後はしばらく空席になった後でサイザーが継いだ。尤もサイザーが裏切った後は、やはり空席のままの模様。

聖六芒女神陣(ホーリー・グラント) #129〜

 邪なる力を封じる、女神たちの力を借りた聖六芒星結界。呪文は「天空に舞え、聖殿より来たりし六聖神よ。法陣を描く守護星となり、我が人類の尊魂を護る刻印を示し、邪悪なる力をほうむれ!」。

干し首 #49〜

 バディネリの港で売られている、呪いの首飾りについている有名な酋長の首。一度付けると病気になるか死ぬかしないと取れないほか、夜になると笑い出す。

マカーム #140〜

 ケストラーの全世界攻撃により、国土の8割が被爆した国。詳細不明。

魔界軍 #7〜

 屈強かつ頑強な魔族の中から選ばれた、魔王兵団とも呼ばれる数十万の精鋭部隊。主に4つの軍(冥法軍・幻竜軍・妖鳳軍・超獣軍)に分けられ、それぞれを魔界軍王が統率している。

魔界軍王 #7〜

 何千年もの昔から、永きに亘りケストラー配下の魔界軍を束ねる者たち。冥法王・幻竜王・妖鳳王・超獣王の4人がそれに当たるが、悪魔王も含まれるかどうかは不明(妖鳳王不在の間は悪魔王が代わりに入っていた模様)。

魔界軍特殊部隊 #120〜

 変幻自在の体を持ち、いかなる姿にも変装できる魔族たちの部隊。フーネブレ大陸の温泉でフルートやサイザーに偽装しハーメルとトロンを油断させたが、彼らの怒りの前に為す術も無く倒される。

魔器 #1〜

 オリンが作り出した、魔曲を演奏できる特殊な楽器の総称。高く軽快な音色を表現できるよう巧妙かつ奇妙に技巧されており、普通の人間には手を入れる事すらできない。

魔曲 #1〜

 魔器を魔の血や魔の才で演奏し、曲の中に入り込んで想いを操る技術の一種。著名な名曲に込められた感情や想いを具現化・具象化し、聞き手にダイレクトに伝える事が出来る。

魔族 #1〜

 大魔王ケストラーを頂点とし、絶大な魔力をもって人間たちを蹂躙する異形の者たち。多少の例外はあるものの、基本的に人間の事は自分たちの様々な欲求を満たす餌もしくは道具としか考えていない。相手の弱味につけ込み、欺き陥れ有無を言わせず服従させる事を本質とする。ハーメルンに住む魔界軍に所属する者が大半だが、そうでない逸れ者も少なからずいる。なお彼らにとって魔力は生命力と同義であり、これが尽きると寿命が来て体が砕け死んでしまう。魔力の強い者はその分消費も早いので、上級の魔族ほど普段は姿を変えて魔力を抑える必要がある。魔力の供給源であるケストラーが不在の間は、その傾向が特に強い。

魔弾の射手 #30〜

 ドイツの民間伝説に登場する射撃手を題材に、ウェーバーが作曲した全3幕のオペラ。この魔弾は7発中6発が射手の望むところに命中するが、残りの1発は悪魔の望む箇所に命中するとされる。

魔砲 #25〜

 スフォルツェンド魔法兵団砲兵大隊が所有している、法力を魔砲弾と化して発射する武器。威力は魔砲兵の込める法力に比例するが、最大威力なら竜王船団の空中戦艦をも一撃で撃ち落とす。

マルカート #6〜

 レガート北方に位置する町。地方都市ではあるが産業が盛んで、それなりに活気もある。

魔物 #8〜

 魔界の力によって召喚され、人間界に存在している異形の怪物たち。基本的には魔族の配下だが、逸れ者も少なくない。

ミイラの手 #49〜

 バディネリの港で売られている、さる王族の呪われた手。自分の体が恋しいあまり、持ち主の首を絞める。

ミカソリディア連邦 #140〜

 ケストラーの全世界攻撃により、5割が大破してしまった連邦国家。詳細不明。

ミュージィ大陸 #19〜

 スフォルツェンド公国やダル・セーニョを始めとして多くの国を擁する、世界に4つある大陸の中でも最大の大陸。南の端にスタカット村もある。

メアリー #外伝1〜

 ハープの牧場で飼われている小羊。モニカが殊の外大事にしていたが、ハーメルに捕まり食べられてしまう。

冥法軍 #10〜

 冥法王ベースと副官オル・ゴールが統率している、死を超越した不死魔族の軍団。

メギドの炎 #104〜

 ヨハネの黙示録に記述されている、この世の終わりに全ての邪悪を焼き尽くすとされている炎。スフォルツェンドに伝わる自己犠牲自爆呪文や、聖魔炎滅の魔法に使用される。

モレンド海峡 #109〜

 ミュージィ大陸とエアシュテルベント大陸の間にある、冷たい強風が吹き荒れる海。海も生きるもの全てを拒むように常に荒れており、船乗りたちは畏怖を込めて絶望の海峡と呼んでいる。

山田食堂 #9〜

 とある田舎町にある食べ物屋。ハーメルたちに食い逃げされかけたが、ライエルのおかげ(?)で捕縛に成功し代金分を働かせる。

幽騎兵団 #11〜

 実力はさほど高くないものの、紛れもなく冥法軍の一角を担う軍団。ハーメルを狙って動き出した魔界軍の尖兵であり、フィーネ山麓の町で町民を魔界式の処刑法で嬲りながら待ち伏せる。

勇者でベイビー #35〜

 スフォルツェンドで売り出されているという、ハーメルのイメージソングCD。

妖精の穴 #110〜

 世界中に点在するという、妖精の加護を受けている者だけが通行できる通り道。グロッケン大帝率いるグローリアー師団は、ここを通ってハーメルンへ攻め入った。

妖鳳軍 #10〜

 妖鳳王サイザーと副官オカリナが統率している、飛行能力を持つ有翼魔族の軍団。

雷帝 #20〜

 雷のごとき強烈な電撃を発する魔法。

雷王剣(ライトニングブレード) #28〜

 ギータが所有している魔剣の一つ。刀身から強力な雷を生み出し、敵を感電死させる。

ラメンター #105〜

 かつて悪魔軍に滅ぼされたという国。王妃の魂はピックに捕らえられ、彼の持つ調書にファイルされてしまっている。

リフ #51〜

 センザ国の東端に位置する港町。

竜王船団 #21〜

 幻竜軍の中核を成す、巨大なワイバーンたちの空中戦艦を主戦力とする部隊。その圧倒的な戦闘力から、魔族最強と謳われている。

竜神結界 #130〜

 六体の竜神を召喚し、噛み付かせて敵を束縛する結界魔法。呪文は「竜神よ、大神官の名においてここに命ずる。天海より具来し、その牙を力となして闇を喰らい彼を束縛せよ!」。

陵 #119〜

 世界の西側にあると思われる、空援武士団を擁する中国風の王国。

ルーゼット #98〜

 ダル・セーニョでのヴォーカル戦後、ハーメルたちが立ち寄った村で飼われている牛。周辺で一番いい乳を出す乳牛だったが、コルネットの魔族部分に食われてしまう。飼い主のおばさんとは子供の頃からの友達で、よく背中に乗って遊んでいたらしい。

レガート #5〜

 テヌート北方に位置する鉱山の町。暴力と殺戮でファゴットに支配・占拠されて以降、町民は鉱山で強制的に労働させられ毎日何人も倒れているという。ハーメルたちに救われてからは彼への依頼料を払うために必死で働く羽目になる上、何故か時空転送神聖門の導きによりハーメルンへ駆けつけて最終決戦に臨む。

鎮魂歌 #8〜

 死を予見したモーツァルトが1791年に書き始めた遺曲で、死者の霊の安息を祈るミサ曲。結局自身の死には間に合わなかったため、残りは弟子のフランツ・クサーヴァー・ジュースマイヤーが補筆完成させた。

鎮魂歌 #外伝3〜

 1868年にブラームスが完成させた、オーケストラと合唱及びソプラノ・バリトンの独唱による宗教曲。正式名はドイツ・レクイエム作品45。

ロッキー #108〜

 木こり風の親子に飼われている犬。子供に犬小屋を手作りしてもらい、とても喜んでいた。

ロマンスヘ長調 #47〜

 ベートーヴェンが1798年に作曲した、ヴァイオリンと管弦楽のための楽曲。正式名はロマンス第2番ヘ長調Op.50。

我が祖国 #68〜

 スメタナが1879年に完成させた、6つの交響詩からなる連作交響詩。オーストリアに支配されていた祖国チェコを心から愛し、民族の自覚と誇りを感動的な交響詩に作り上げた曲。

惑星 #10〜

 ホルストが1916年に完成させた、大管弦楽のための組曲。ローマ神話に登場する神々に相当する星々の名がつけられた、「火星、戦争を齎す者」「金星、平和を齎す者」「水星、翼のある使者」「木星、快楽を齎す者」「土星、老いを齎す者」「天王星、魔術師」「海王星、神秘主義者」の7つの楽章から成る。

ワルキューレ #20〜

 神々の長ヴォータンとエルダの娘を含む、9人の女神戦士たちの総称。死んだ英雄を冥府へ運ぶ女神。

ワルキューレ騎行曲 #20〜

 ニーベルングの指輪を構成する4部作の2作目、ヴァルキューレ第三幕冒頭における序奏。ワルキューレが甲冑に身を包み、その翼で大空を飛び交う様を表現した名曲。

ワルキューレズ #20〜

 サイザーの忠実な部下にして分身でもある、9人の精霊皇女親衛隊。術者と全く同じ能力を持ち、容姿・機動力・戦闘力は術者の意志で自在に変化させられる。元は幼いサイザーが友達欲しさに創造した存在で、当初は互いの仲が悪くサイザーへの敬愛も持ち合わせていなかった。ゲルヒルデ以外は程度の差はあれど、自分たちは都合の良い武器か弾避けであり、替えの利く駒でしかないと認識していたのである。しかし彼女たちが次々と死にゆく様を心から悲しみ、彼女たちを守るべく立ち上がったサイザーを見て考えを改め、以降は絶対の忠誠を誓い共に歩んでいくことを決める。性格は使用時のサイザーの精神状態により変わり、女子高生のように軽かったり容赦なく敵を殲滅する戦士だったりする。武器は銀の雷の聖槍(セント・ニュルンベルク・スピア)。なお彼女らは倒されても幾度でも復活できる上、術者にダメージは無い。ただし術者自身が手に掛けた場合だけは、復活できず消滅する事になる。